1-2.神戸事件の基礎資料(図書)

目次

図書2
d.活字で刊行された解読文
e.一般図書
図書3
f.その他
g.関連資料
h.事典/辞書

図書1
a.政府編纂物
b.回顧録・日記
c.県史・市町村史

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図書2

d.活字で刊行された解読文

  1. 神戸事件始末書 高須七兵衛聞書
    事件直後、早追いで帰岡した山崎喜兵衛(日置家中小姓、二人五俵)の報告を高須七兵衛(日置家物頭、160石)が記録したもの。
    金川町史ページ362から363、御津町史ページ1144から1146に収録。元資料の所在が分らない関係文書の一つ。金川町史では丹羽津奈蔵、御津町史では板津謙六所有となっている。
    (役職、石高は御津町史ページ1129-1135、慶応四年侍帳によった。)
  2. (正月十七日)津田孫十郎よりの書簡
    日置家家老津田孫十郎(津田孫兵衛)が、衝突後の正月17日に西宮から国元の板津喜左衛門と板津武司に送った書状。日置家家老津田孫十郎(津田孫兵衛)が、衝突後の正月十七日に西宮から国元の板津喜左衛門に送った書状。御津町史ページ1146
  3. 津田孫兵衛書簡
    日置家家老津田孫十郎(津田孫兵衛)が、衝突後の正月24日に西宮から国元の板津記左衛門に送った書状。武器や衣類を送ってくれるよう依頼している。このとき板津武司の到着を伝えている。御津町史ページ1146
  4. (二月七日)滝[ママ]善三郎に切腹仰付けらる書状(写)
    日置家家老津田孫兵衛と板津武司(家老板津喜左衛門の息子)名で、瀧善三郎に切腹を申し渡した書類。後半の記述は、池田家からの瀧成太郞(善三郎嫡子)への知行の申し渡し状なので、転写の関係で続いているが、本来は別の文書だと思われる。
    日置家家老津田孫十郎(津田孫兵衛)が、衝突後の正月十七日に西宮から国元の板津記左衛門に送った書状。御津町史ページ1149
  5. (二月八日)板津武司、津田孫兵衛差出しの書簡
    板津武司(家老板津喜左衛門の息子)と日置家家老津田孫兵衛が、瀧善三郎が切腹する前日国元の西川安太郎(日置家家老)と板津喜左衛門(同前)に差出した書状
    御津町史ページ1151
  6. 大目付波多野弥左衛門殿西宮より帰着便ニ孫兵衛武司より出書の写
    板津武司(家老板津喜左衛門の息子)による、瀧善三郎切腹に関する報告。岡山藩波多野弥左衛門(本状では大目付。諸職交代データベースシステムでは、前職大目付でこの時期は旗奉行)が帰藩する際に託した書状の写。
    御津町史ページ1151
  7. 去る戊辰春元岡山藩士日置帯刀従者於神戸 外国人に発砲の始末 吉備群書集成(五)
    吉備群書集成刊行会編纂、大正10年~昭和7年刊
    ページ113-129。【補足】
    第一部は岡山県から外務省へ提出(壬申七月)した書類の控である。第二部は軍事局へ提出した書類の控、第三部は提出先などは不明であるが、吉備群書集成の解題では第二部と同じく備陽国学図書であるとする。
    岡山県立図書館所蔵の「日置帯刀摂州神戸通行之節外国人江発砲之始末書類」(デジタル岡山大百科で公開されている)と内容的に重なる部分があるので、同書が原本の可能性があるが詳細には未検討。
    ▼吉備群書集成についての説明を読む
    【吉備群書集成】備前、備中、美作に関する明治以前の郷土文献の集大成。全10巻、吉備群書集成刊行会、大正10年(1921)~昭和7年刊(1932)。昭和45年(1970)より復刻版刊行(岡山県大百科による)。
     岡山県大百科がいう復刻版は歴史図書社、その後作陽書房より昭和53年(1978)に別の復刻版が刊行されている。こちらの方がより原著に近いように思われる(前者は図版はモノクロ、後者はカラー図版あり)。当サイトでは、歴史図書社版を参照。
    ▲説明はここで終り・たたむ
  8. 岡山藩奉公書 日置英彦(七~九)下 備作資料8下
    備作史料研究会編、同発行、2004年刊
    日置帯刀忠尚の履歴を解読。
  9. 諸事風聞日記-北摂津三田鍵屋重兵衛(朝野庸太郞)家文書
    桑田優、敏馬書房、平成17年刊
    【補足】有馬郡三田町(現三田市)の町年寄の日誌。米や産品に関する記録と幕末の世情についての記録。神戸事件や堺事件の記録がある。

e.一般図書

  1. 運命の影に
    松崎天民、磯部甲陽堂、大正6年刊
    国立国会図書館デジタルコレクションで公開している運命の影に、はこちら
  2. 慶応四年正月 神戸事変の顛末
    蔵知矩編発行、昭和6年刊
    国立国会図書館デジタルコレクショで公開しているン慶応四年正月 神戸事変の顛末はこちら
  3. 明治維新神戸事件
    岡久三郎著、維新烈士瀧正信顕彰会発行、大阪宝文館神戸支店発売、昭和13年刊(同書奥付)。  標題紙著者名「岡久渭城」 カバー書名「維新劈頭 外交の犠牲 瀧善三郎正信」【補足】岡山県立図書館で閲覧。対米英戦争を目前とした時代の影響は大きいが、それを越えて、神戸事件に関してきちんと調査している。
  4. 【六十三】新政府が遭遇したる最初の外交事件 [近世日本国民史 第67冊 明治天皇御宇史 第六冊 官軍東軍交戦篇]
    徳富猪一郎 著、明治書院、昭和14-21年刊
    国立国会図書館デジタルコレクションで公開している近世日本国民史 第67冊 明治天皇御宇史 第六冊 [官軍東軍交戦篇]はこちら
  5. 備前遊奇隊東征記
    太田修平著・発行、昭和17年刊。岡山市立岡山図書館内岡山古書研究会複製。 【補足】岡山県立図書館で閲覧
  6. 神戸事件と滝善三郎編
    御津町史料第四集、御津町文化財保護委員会、昭和42年刊。【補足】岡山市立御津図書館で閲覧
  7. 故郷燃える(維新編)、神戸新聞社著、のじぎく文庫、昭和46年。ページ33から71
  8. 海鳴りやまず 第一部〉-神戸近代史の主役たち-、神戸新聞社編、神戸新聞総合出版センター、昭和52年。ページ21から22
  9. 七曲神社と金川
    板津謙六編纂、七曲神社、昭和57年刊
  10. 非命の譜 神戸・堺浦両事件顛末
    日向康著、昭和60年刊
  11. 明治維新の政治過程[大久保利謙歴史著作集1]、大久保利謙著、吉川弘文館、昭和61年刊。ページ72から74
  12. 神戸事件瀧善三郎正信の京師大光院跡収骨之碑確認報告
    御津町瀧善三郎を偲ぶ会、平成元年刊。 --岡山市立御津図書館で閲覧
  13. 神戸事件-明治外交の出発点-[中公新書681]
    内山正熊著、中央公論、昭和58年刊
  14. 検証神戸事件
    根本克夫著、創芸出版、1990年刊
  15. 兵庫津風土記
    高田静夫著・発行、1994年刊
  16. 岡山県の歴史[県史/33]
    藤井学[他]著、山川出版、2000年刊
  17. これだけは知っておきたい 神戸ゆかりの50人-歴史と観光の散策ガイド-[神戸新聞Mook]、神戸新聞編、神戸新聞総合出版センター、2002年刊。ページ10
  18. 岡山雑学ノート
    赤井克己著、2004年刊
  19. フランスから見た幕末維新 「イリュストラシオン日本関係記事集」から
    朝比奈美知子編訳・増子博調解説、東信堂、2004年刊
    【補足】フランスで19世紀に創刊された挿絵入り新聞『イリュストラシオン』L'Illustrationの創刊から1900年までの間に掲載された日本関係記事を訳出したもである。(同書『はしがき』より引用)。神戸事件については、瀧善三郎の切腹の様子が【1868年5月30日号】にイラスト入りで掲載されている。ページ108から110
  20. 津田弘道の生涯-維新期岡山藩の開明志士-
    石田寛著、吉備人出版、2007年刊
    【補足】神戸事件当時の岡山藩外交方、瀧善三郎を救えなかったことに挫折感に打ちのめされる、とある。惣髪願いを出したことと関連があるか。ページ178
  21. 維新外交秘録 神戸事件
    矢野恒男著、フォーラムA、2008年刊
  22. ひょうご幕末維新列伝
    一坂太郞著、神戸新聞総合出版センター、2008年刊。ページ219から230
  23. 岡山人じゃが 4
    岡山ペンクラブ編、吉備人出版、2008年刊
    p63- ラストサムライ瀧善三郎と軍神片山兵曹長
  24. 攘夷と憂国 近代化のネジレと捏造された維新史
    礫川全次著、批評社、2010年刊
  25. 外国人が記録した幕末テロ事件
    北影雄幸著、勉誠出版、2016年刊

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