次に進む  池田伊勢御奉公之品書上(抜萃) 古文書に戻る

 神戸事件の日本側責任者としては、日置帯刀の名があげられるが、西宮警衛隊の惣督は天城池田家当主であり、岡山藩の家老であった池田伊勢である。
 当「池田伊勢御奉公之品書上(抜萃)」は、岡山大学附属図書館に所蔵されている池田貞彦(伊勢)の奉公書(資料番号D3-9)のうち、神戸事件に直接関係した部分を参照するために『慶応三年十二月二十九日から同四年二月八日』までのものを掲載した。

 原文および読下し文、口語訳からなる。神戸事件に関連した情報を把握できることのみを目的としたため、口語訳は【意訳】としている。なお、( )は、編者の補記である。

 岡山大学附属図書館が所蔵する池田家文庫は「岡山大学附属図書館所蔵 池田家文庫 藩政史料 マイクロ版集成」として、国立国会図書館を始めとした複数機関で閲覧することができる。
 編者は岡山県記録資料館で同マイクロ資料を閲覧した。また、倉敷市史第七冊ページ一二九以降に、天城池田氏の奉公書が掲載されている。読下しに当たって、一部参照した。

【参考資料】
・倉敷市史 第七冊、永山卯三郎編、名著出版、昭和四八年刊。参考にしたのは前記復刻版。原著は倉敷市史刊行委員会により、昭和三六年から同三九年に刊行。
・岡山県大百科上、山陽新聞社、昭和五十四年刊


神戸事件の基礎資料 ( 古文書 )に戻る