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いまハはや森の日蔭となりぬれと 朝日に匂ふやまと魂 二月七日晩兵庫ニ止宿す、風強きまゝ始あつて終なきを 思ふて 春風の吹入るまゝにはつ旅寝 二月八日 瀧 善三郎 正信 花押 拇印 瀧 御母上様 御同 御姉上様
妻子への遺書 三人とも無じ暮し候由目出度候、二人共養育の処偏ニ 頼入候、殊ニ母上様御老人ハ申ニ不及、孝行可尽候様只々御頼 申候以上 二月八日善三郎 正信花押 拇印 はつとの江
忰 成太郞へ 忠孝の道相守、御奉公第一ニ候