瀧善三郎神戸事件日置氏家記之写同人遺書并辞世之歌

【原文・解読文 頁十】頁九へ三角マーク右 頁十一へ三角マーク

瀧善三郎事件日置氏家記之写 同人遺書並辞世之歌10 拡大三角マーク

いまハはや森の日蔭となりぬれと
朝日に匂ふやまと魂
二月七日晩兵庫ニ止宿す、風強きまゝ始あつて終なきを
思ふて
春風の吹入るまゝにはつ旅寝
二月八日
瀧 善三郎
正信 花押
拇印

御母上様
御同
御姉上様

妻子への遺書
三人とも無じ暮し候由目出度候、二人共養育の処偏ニ
頼入候、殊ニ母上様御老人ハ申ニ不及、孝行可尽候様只々御頼
申候以上
二月八日善三郎
正信花押
拇印
はつとの江

忰 成太郞へ
忠孝の道相守、御奉公第一ニ候