道の検討(津山往来・神目から下二ヶへの道)

道の検討(津山往来・神目から下二ヶへの道)

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歩行前

事前調査

 調査報告2の地図で見ると、神目駅以北の津山往来は津山線に次第に近づきながら西側に沿って進んでいる。そして、西畑という地名のところで津山線を越えて東側に渡り、下二ヶに到達している。ただし説明文には、旧状確認は困難であると記述されているのみで実際に歩いたかどうか判断できない。

「津山街道歩いてみれば」では、下二ヶから神目に向かう道(我々が迂回路を通って下二ヶに出たあと、鉄道橋から逆に行ってみた道)について「この街道を通って神目に出ていた」という地元の人の話をあげている。我々が聞いた話と同じである。
 実際の歩行では北から南に進んで藪で行き止まり、今度は南から北(我々が歩いた道)を歩いている。この記事を事前に記録を読んだときは、歩き通した、と判断していたが、撤退後もう一度読み返すと、いろいろ検討して、「こんな風につながっていた、と分かった」と書いているかも知れない、と思った。

Yahooの地図では、津山線の南側をずっと進む道が下二ヶ(津山線が誕生寺川に一番近づき対岸にランデス久米南という会社があるところ)まで続き、いったん途切れて300メートルくらい先で復活している。なお、Googleの地図では、この道は途切れることなく続いている。

推 論

 これらの情報をもとに
  1. 最初津山線の西側を歩き、東側に越えて下二ヶまで行く道はないかもしれないが、少しの廃道歩きを覚悟すれば東側まで通して歩ける道はある。
  2. 廃道の距離は長くて300メートル
  3. 廃道が歩けなければ少し戻れば南に分かれる道があるので、そこから離脱すれば良い。
 と判断した。何度か地図上の廃道を歩いたこともあるので、ひどいヤブコギなどはないのではないか、と楽観していたところもある。その結果が前記の撤退となった。

その他

歩行後

推論の結果

  1. 平成27年10月の段階では、神目から旧来の道を通って下二ヶまで行くことはできなかった。
  2. 廃道の距離は不明だが、「津山街道歩いてみれば」の刊行時(平成18年と推測)より藪は深くなっている。
  3. 神目側から進入した我々は、南に分かれる道まで到達できなかった。

下二ヶ側の道

 本来の津山往来は、津山線に沿って神目から来て鉄道橋の左(南西)から右(北東)へ進んで弓削に向う道である。そのうち神目の北から下二ヶの鉄道橋へ出る区間が歩けなかった。
 迂回して下二ヶまで来てみると、レンガの鉄道橋の左側に津山線に沿って民家の軒先を南に延びる道があった。ここに出てくるはずだったと思われた。
 許可をもらって神目方面に行けるところまで行ってみた。小川の横に猪よけの鉄柵があり、狭いところをすり抜けて行くとまた笹や雑木が増えてくる。煉瓦の鉄道橋から400~500メートルほど進んだところで進めなくなった。
 写真の真ん中右に写っているのは津山線の線路である。この時(迂回後、下二ヶの民家の前を通って神目方面にもどる道に突入してみたとき)、我々は神目方面にほとんど戻れなかった。これに比べれば、「津山街道を歩いてみれば」の執筆者はかなり先まで進んでいるように思える。
 同書の歩行は平成17年から同18年と推測している(歩行日が記載されてなく、出版年も記載がない。編集後記に該当する文が平成18年3月となっている)。我々の歩行日(平成27年11月)より9年前である。9年間で藪がさらに深く広くなったと思われる。
 そういえば、下二ヶで旧道について尋ね、軒先の通行許可をもらった人が「主人が数年前まで草刈りをしていたが、今は止めている」という話をされていた。

 同書では、下二ヶから通過できなかったので、宮地踏切の東側(神目の方)から線路沿いに下二ヶに進む道(我々が最初に途中までヤブコギで行って断念した道)を地元の“古老”と一緒に歩いている。古老が道案内をしてくれて、事前に草を刈ってくれていたようだ(それでも下二ヶまでは行けていない)。
 濃い藪に阻まれて撤退したとき、右に折れる道を見つけて下りてみた。線路を渡ったが、それは道標のかなり北側で、なおかつ田の畦道を回って、道標からは離れていった。

 平成27年11月現在、旧津山往来に近い経路で通り抜ける道はない、と思う。
 許可をもらったお宅の方のご主人が元気な時は草刈りをしていたが、ここ数年していないとの事であった。
下二ヶの橋 藪で遮断

 コンクリートの橋から戻るとき弓削方面を見たのが左写真。本来はここを通って、鉄道橋の前に出て、先ほどの坂道を登る
下二ヶの道


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