[一]「瀧善三郎の言葉」:瀧善三郎が、切腹に臨んでの言葉は日本側の記述と外国側の記述で異なる。瀧善三郎の言葉
[人物]
●篠岡八助:日置家表小姓。瀧善三郎切腹の際、介添。
●宮崎慎之輔:日置家中小姓。拾三俵二人扶持。瀧善三郎自裁の際に介錯を務める。 ●角田勝吉:日置家表小姓。銀三枚弐人扶持。
[事物と地名]
〇宇内之公法:神戸事件関係の文書では「宇内の公法を以て、処断する」という表現が使われる。宇内とは、「天下」「世界」のことである。(「宇」は天空が地上を覆うの意。『国語大辞典』)。宇内之公法は、万国公法のことであるとされる。中国で漢訳され日本に継承された国際法の訳称。
幕末から明治初期のわが国にあっては、「万国公法」は諸国間の関係を規律する実定的な法規というよりは、五箇条の御誓文が「天地の公道」としてこれに言及したことが示すように、自然法的道徳規範ないしは人類の正義と公正の諸原則として受け取られていたことに注意する必要があろう。(『国際関係法辞典 第二版』一部表現を改めた。)。