佐賀路
佐賀路を歩き始めた5月12日朝から本格的な雨となった。資料を見るのに苦労し、また道の選択にも迷うこととなり、体力気力とも消耗した。
現存する一里塚であるひのはしら一里塚（左上写真）は水が流れる階段を上るはめになった。
翌日は晴れて、佐賀平野の麦畑のなかを気持ちよく歩いた。道のあちこち恵比須さまが鎮座されていた。
佐賀路は恵比須像が多く、長崎県に入ってもかって佐賀藩の支藩であった諫早に入るとまた姿をみせた。恵比須ステーションにも寄った。
翌14日は正午前からまた雨。武雄温泉に着いたときはほっとした。
6月7日-8日は川上氏と二人旅。クサコギ、ヤブコギがあったので心強かった。
淵の尾ダム沿いの道は進入路はわかりやすかったが、その先草が伸びていたため道が判断できなかった。
このため一度迷って、出口にあった看板で確認してから戻り、再度歩きなおした。
国境石を見て、長崎県に入った。国道から下った鳥越一里塚跡周辺は、本格的なヤブコギだった。
二人連れだったので突破できたが、他の日のように一人だったら迂回したかもしれない。
長崎に入ると、長崎新幹線の工事の影響が目に入った。目印がなくなったり、道が変わっていく。
旧街道の消滅がさらに進む一歩手前に間に合ったのかなと思った。
佐賀（一部長崎）路 合計 102．4キロ（長崎県境から竹松までを除けば80.5キロ）
km(距離)は「長崎街道を行く」の記載を基準としたが一部万歩計で測定した歩行距離を記載。
佐賀路（田代から竹松[長崎県]）歩行記録
宿間里程は、「長崎道中記」（波多野新作著、座間市立図書館市史編さん係）を参考に算出。
嬉野-彼杵は「日本街道総覧」（宇野 脩平編、新人物往来社）による。
平成26年 5月12日（月）
出発 田代 8時07分 到着 神埼 14時56分 歩行距離 18．7キロ
始点は、鳥栖市本町交差点。終点は、神崎町一丁目交差点。激しい雨のため途中切り上げ。
平成26年 5月13日（火）
出発 神埼 9時31分 到着 牛津 19時00分 歩行距離 20．9キロ
始点は、神埼町一丁目交差点。佐賀泊。JRで始点の神埼に行くために上りに乗らなければならなかったが、間違えて下りに乗って、鍋島で降りた。
上りを待って神埼駅まで行ったため、出発が遅れた。この日は晴天。佐賀平野の麦畑のなかをひたすら歩く。終点、JR牛津駅。
平成26年 5月14日（水）
出発 牛津 8時11分 到着 武雄 16時02分 歩行距離 22．5キロ
始点は、JR牛津駅。終点は、八並水源地交差点（武雄市）。午後から雨。
平成26年 6月 7日(土）
出発 武雄 9時02分 到着 嬉野 16時56分 歩行距離 15．3キロ
始点は、八並水源地交差点（武雄市）、終点は、嬉野温泉の山頭火句碑。
武雄市立図書館への迂回、見学・喫茶を含む。
淵の尾ダムからの山道は、草が繁茂して、道を間違え、ヤブコギ（草コギ）して、歩き直す。塩田町信号近くの観光秘宝館は取り壊し中。川上氏と二人旅。
平成26年 6月 8日（日）
出発 嬉野 8時03分 竹松 18時28分 歩行距離 25キロ
始点は、嬉野温泉・山頭火句碑。終点は、竹松駅入口信号（長崎県大村市）。鳥越一里塚跡周辺は草木繁茂。ヤブコギ。
千綿まで川上氏と二人旅。
竹松まで進んで、JRで松原に戻り宿泊。
旅のアルバム
基 本 文 献
福岡路と同じ文献も多い。
１）長崎街道：肥前佐賀路 （九州文化図録撰書２）
図書出版のぶ工房 編・発行 2006年（2版）。基本的に2万5千分の１の地図を縮刷している。この地図だけで歩くのは難しいが、全体を見渡すのに便利。
その回に歩く予定地域の地図をコピーして、切り貼りし全体を把握した。写真が美しく、歩いたあとにも楽しめた。Amazonでは新刊は入手不可（2014年4月現在）だったが、出版社のサイトから入手できた。
2）伊能図で甦る古（いにしえ）の夢 長崎街道
河島悦子 著 ゼンリン地図製作・販売 1999年（2刷）
歩くのにはもっとも適した資料である。ただ、平成26年5月現在、新刊は刊行されていない。古書価格はかなり高い。復刊が望まれる。
情報がやや古いので、インターネットの地図情報で補填した。この資料は長崎街道全体について記述されている。
3）長崎街道（下関－山家－長崎） （街道を歩く⑩）
中山高安 著・出版 2001年（2刷）。退職後街道歩きを始められた方の自費出版。全国多数の旧街道を歩かれ、記録を刊行されている。地図は簡略版だが、説明が詳細。
4）長崎街道を行く
松尾卓次 著 葦書房 2001年（2刷）。長崎を出発点とするので、逆の読み込みが必要。地点ごとの距離（キロ数）が書かれているので利用させていただいた。
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