慶応四年神戸事件を考える


2.神戸事件の基礎資料(図書)

【記述の形】

 記載の順番は、書名 -副書名や叢書名など-/巻号、編著者、出版者、出版年(奥付による。複数ある場合は初刷・初版。新装版など特別な版についてはその刊年)である。
【補記】
外部リンクがあればリンクマークを後ろにつけている。

目次

図書1
a.政府編纂物
b.回顧録・日記
c.県史・市町村史
図書2
d.活字で刊行された解読文
e.一般図書
図書3
f.その他
g.関連資料
h.事典/辞書

項目をクリックすると該当のところへ移動します。


図書1

a.政府編纂物

  1. 復古記
    太政官編、東京帝国大学蔵版。出版 内外書籍 昭和4年-6年刊
    国立国会図書館デジタルコレクションの復古記はこちらリンクマーク
  2. 大日本外交文書
    第1巻 第1刷、外務省調査部編、日本国際協会、昭和11年-15年刊
    国立国会図書館デジタルコレクションの大日本外交文書はこちらリンクマーク
    参考:外務本省の日本外交文書デジタルアーカイブでも公開されている。
【補記】
 上記の内容と同じく、幕末から明治にかけての歴史を記述した岡山藩の文書として、「史料草案」がある。池田家文庫に収録されており、装幀や文字の関係で、古文書に分類している。

b.回顧録・日記

 回顧録や日記をもとに第三者が編集して刊行したものも含む。

(1)日本人の回顧録と日記
  1. 伊藤公直話
    伊藤博文著[他]、千倉書房、昭和11年刊
    国立国会図書館デジタルコレクションで公開している伊藤公直話はこちら
  2. 維新前後 竹亭回顧録[続日本史籍協会叢書 第五期]
    東久世 通禧談、高瀬真卿筆記、日本史籍協会編、東京大学出版会、明治38年刊、昭和57年復刻。当サイトで参照したのは解題がある復刻版。博文館版(1911年刊)が下記で公開されている。本文の内容は同じ。
    国立国会図書館デジタルコレクションで公開している竹亭回顧録はこちら
  3. 東久世通禧日記/上
    東久世通禧著、霞会館華族資料調査委員会編、霞会館、平成4年刊
  4. 伊達宗城在京日記[日本史籍協会叢書139]
    日本史籍協会編、東京大学出版会、大正5年刊。昭和47年覆刻
    正月13日に報告を受けたところから(全7巻中第7巻ページ665)神戸事件に関する記述が始まる。
    国立国会図書館デジタルコレクションで公開している伊達宗城在京日記はこちら
  5. 伊達宗城公御日記-慶応三四月より明治元二月初旬-慶応四年三大攘夷事件関連史料 その1- [宇和島伊達家叢書3]
    宇和島伊達文化保存会監修、近藤俊文、水野浩一編纂、創泉堂出版、2015年刊
    池田家文庫「故瀧正信殉国事歴」とほぼ重なる。当サイト「神戸事件の基礎資料(古文書)」参照。
  6. 改写 瀧善三郎自裁之記
    篠岡八郎原著、篠岡春太著、篠岡春太刊、昭和16年刊
     事件の責任を負って切腹した瀧善三郎の介添をした日置氏家臣篠岡八郎が晩年に執筆したものを、篠岡春太氏が改写して刊行。
    ▼説明の続きを読む
      瀧善三郎の切腹の場に立会った笹岡八郎が明治35年から同38年のあいだに執筆、遺稿のなかに埋もれていたのを子孫の春太氏が発見し、改写したとされる。切腹の前に瀧善三郎が宿泊した宿の名前が「兵庫一件始末書上」と異なるなど疑問点がある。
     「御津町史料集第四集 神戸事件と滝善三郎編」および「御津町史」に収録されている。後者には成立過程を述べた篠岡春太氏の小序が掲載されていない。
    ▲説明は終り・たたむ


(2)外国人の回想録と日記
  1. A Diplomat in Japan; the inner history of the criticial years in the evolution of Japan when the ports were opened and the monarchy restored
    Satow,Ernest Mason ,London, Seeley, Service & co. limited, 1921年刊
    書誌はLibrary of Congress Online Catalogによった。ただし、参照したのは、Stone BridgeとYohan版による。2006 Stone Bridige Press.
  2. 英使サトウ滞日見聞記維新日本外交秘録
    A Diplomat in Japanの邦訳。
    維新史料編纂事務局 訳編、維新史料編纂事務局、1938年刊
    国立国会図書館デジタルコレクションで公開している英使サトウ滞日見聞記維新日本外交秘録はこちら
  3. 遠い崖-アーネスト・サトウ日記抄-/6
    萩原延壽著、朝日新聞社、2007年刊
    【補足】書誌確認は文庫版による。「遠い崖」は全14巻
  4. 一外交官の見た明治維新/下
    A Diplomat in Japanの邦訳。
    アーネスト・サトウ著、坂田精一訳、岩波書店、1960年刊
    サトウの記述は時々上司であるパークスが外務省に報告したものと異なったり、他の外交官の行動に関して推測と思われるものがある。「ドイツ公使の見た明治維新」などで補いながら読むのが望ましい。
  5. 英国外交官の見た幕末維新 リーズデイル卿回想録-講談社学術文庫
    The Garter Mission to Japanの邦訳。A.B.ミットフォード、永岡祥三訳、講談社、1998年刊
  6. ある英国外交官の明治維新 ミットフォードの回想
    ヒュー・コータッツィ(Hugh Cortazzi)著、中須賀哲朗訳、中央公論、昭和61年刊
     ミットフォードの回想録をもとに書かれた著述であるが、英国公使パークスの公文通信などが引用されており、個人の回想をある程度補正できる。
  7. ドイツ公使の見た明治維新
    M.v.ブラント著、岡潔・永岡敦訳、新人物往来社、昭和62年刊
    外国公使団が神戸居留地に居を移す経緯や衝突前後の状況は類書のなかでは比較的正確だと思われる。
  8. ポルスブルック日本報告 1857-1870 -オランダ領事の見た幕末事情-
    ヘルマン・ムースハルト編著、生熊文訳、雄松堂、2007年刊
    駐日オランダ領事ポルスブルックの日記と手紙の一部を訳出したもの。解説がある。神戸事件及び瀧善三郎の切腹に関する外務大臣への報告が手紙十六・十七(ページ214から225)として掲載されている。

c.県史・市町村史

(1)岡山県内

  1. 備前略史/巻之2
    成田元美編、岡山県、明治10年
    国立国会図書館デジタルコレクションで公開している備前略史/巻之2はこちら
  2. 岡山県御津郡誌
    御津郡教育会、大正12年刊
    御津郡町村会により、「御津郡誌(明治39年刊)」との合本として昭和47年復刊。当サイトで参照しているのは、復刊版。引用頁は復刊版のものである。
  3. 岡山県通史/下
    永山卯三郎編、岡山県通史刊行会、昭和5年岡山県刊。昭和46年、同51年復刻。当サイトで参照しているのは、昭和51年復刻版。
  4. 岡山県史/第9巻 近世Ⅳ
    岡山県史編纂委員会、昭和64年
    【補足】神戸事件についての記述はないが、幕末の岡山藩の兵制整備についての記述を参照した。
  5. 岡山県史/第10巻 近代Ⅰ
    岡山県史編纂委員会、昭和60年刊
  6. 金川町史
    【補足】「高須七兵衛聞書」など日置家側の記録が収録されている。
    板津謙六著、金川町史編集委員会刊、昭和32年刊
  7. 御津町史
    御津町史編纂委員会編、御津町、昭和60年刊。
    【補足】同前。
  8. 金川ものがたり 郷土史
    内田誠也編、御津町金川地区活性化推進協議会、平成14年刊
  9. 倉敷市史/第七冊
    永山卯三郎編、名著出版、昭和48年刊
     同書は倉敷市史刊行委員会により、昭和36年から同39年に刊行された。参考にしたのは名著出版による復刻版である
    【補足】池田貞彦(池田伊勢)奉公書に神戸事件前後の記録あり。
  10. 新修倉敷市史第3巻
    倉敷市史研究会編、山陽新聞社、2000年刊


(2)岡山県以外

  1. 兵庫県史/通史編第5巻 近世編3 幕末維新
    兵庫県史編集専門委員会、昭和55年刊
  2. 兵庫県史/史料編 幕末維新2
    兵庫県史編集専門委員会、平成10年刊
    神戸事件の解読文書が多く収録されている。維新史料稿本を典拠としているので、池田家文庫のものと若干異なる部分がある。
  3. 神戸市史/本編総説
    神戸市編・刊、大正10-14年刊。昭和12年に再版。昭和46年に名著出版により復刊。
    国立国会図書館デジタルコレクションで公開している神戸市史 本編総説はこちら
  4. 神戸市史/本編各説
    神戸市編・刊、大正10-14年刊。昭和12年に再版。昭和46年に名著出版により復刊。居留地及び各国公使館など開港時の神戸の状況が記述されている。
    国立国会図書館デジタルコレクションで公開している神戸市史 本編各説はこちら
  5. 神戸市史/附図
    神戸市編・刊、大正10-14年刊。昭和12年に再版。昭和46年に名著出版により復刊。
    国立国会図書館デジタルコレクションで公開している神戸市史 附図はこちら
    【補足】開港時の神戸絵図などが閲覧できるが、モノクロである。印刷版は色刷り。
  6. 明石市史/上巻
    黒田義隆著、明石市、昭和35年刊。昭和47年、平成4年に復刊。参照したのは復刊版。
  7. ひょうご全史 -ふるさと7万年の旅-/下
    神戸新聞「兵庫学」取材班編、2006年刊
  8. 山田村郷土誌
    福原潜次郎編、山田村、大正9年刊
    【補足】事件勃発の夜、旧山田村に備前藩兵が現われた。池田伊勢の一隊と思われる。
    国立国会図書館デジタルコレクションで公開している山田村郷土誌はこちら
  9. 西宮市史/第2巻
    魚澄惣五郎編、西宮市、昭和35年刊
    池田伊勢が宿営した六湛寺如意庵について
  10. 新修芦屋市史/本篇
    芦屋市教育委員会刊、昭和31年
    打出陣屋について
  11. 本山村誌
    本山村誌編纂委員会編・発行、昭和28年
    【補足】旧森村を村域に含め、森村に宿営した日置隊について知ることができる。なお、瀧善三郎の遺骨が森共同墓地に埋葬されたことが記されている(岡山・京都とあわせて3箇所に分骨されたことになる。)
  12. 武庫郡誌
    武庫郡教育会編纂・発行、大正11年刊。
    参照したのは中央印刷出版部による複製(1973年刊)
    深江村正壽寺について記述。
  13. 北宇和郡誌/前編
    愛媛県教育協会北宇和部会編、関和洋紙店印刷部、大正6年刊。須藤但馬の履歴調査。
    国立国会図書館デジタルコレクションで公開している北宇和郡誌前編はこちら

このページのトップへ