日置帯刀摂州神戸通行之節外国人江発砲之始末書40

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日置帯刀摂州神戸通行之節外国人江発砲之始末書の40ページめ

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*** 解読文 ***

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思食、右号令致し候者割腹被
仰付候条奉敬承候、右は方今
王政御一新之折柄、外国御交際御国体
ニ相拘候義をも不顧、固陋之旧習ヲ以
妄動ニ属し候始末ニ付、恐多も奉悩
宸襟候段、重畳奉恐入候、然ルニ武道
之御取扱ヲ以割腹被
仰付候段、御涵容之程奉感戴候、乍然
前条之次第ニ付、深く謹慎罷在候間、此上
何分之御沙汰奉伏願候、誠恐誠惶謹言
二月備前少将

備前守家老[注①]
日置帯刀家来
馬廻り士
地高百石瀧 善三郎
歳三十二


【注①】瀧善三郎の名・家族書き出し。 次の解読文へ

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*** 口語文 ***

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思し召され、このことを号令した者に割腹仰せ付けられたことは、謹んでお受け奉りました。右は現在の王政が改まるこの時に、外国との交際が国体に拘ることを考えず、固陋の旧習を以て、妄動に属する始末について、恐れ多くも天皇のお心をも悩ませたことは、幾重にも恐れ入り奉ります。それにも拘らず、武道のお取り扱いにて、割腹を仰せ付けられたことは、ご寛容の程、ありがたく思っております。
 併しながら、前条の次第について、深く謹慎しておりますので、この上何分の御沙汰を伏してお願い奉ります。誠恐惶謹言。
二月備前少将

[〇瀧善三郎の名・家族書き出し]
備前守家老
日置帯刀家臣
馬廻り士
地高百石瀧 善三郎
歳三十二


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