一 同廿日、打出村御陣屋見分の為、罷り越し候
一 同二月七日、帯刀儀、去月十一日摂州
神戸通行之節、外国人と行き縺れ之儀出来、右御裁許、
朝廷へ御引取ニ相成り、此度発砲号令之者各国見証を請け、
割腹致すべき旨、仰せ出され候ニ付、同人家来瀧善三郎、今日
兵庫表へ指出候付、私家来召連れ罷り越し候様、水野主計より申越し
候付、則、深江村正壽寺ニて家来佐藤左源次受取り組足軽等召連れ、
守護致し罷り越し
同二十日、打出村御陣屋の見分に参りました。
一 同二月七日、日置帯刀が、先月十一日に摂州神戸を通った際、
外国人と行き違いざま衝突することがおき、この件の処分を朝廷が
引取り行われることになり、この度発砲を号令した者した者が
各国(外交官)の見証を受けて、割腹すべし、と仰せられた。
このため、帯刀の家来、瀧善三郎を今日兵庫表に差し出すことに
なり、家来を召連れて赴いたところ、水野主計より、申出があったの
で、すなわち、深江村正壽寺で、当方の家来、佐藤左源次が受取り、
組足軽等を召連れて、護衛して赴き