御手留日記
辰二月七日晴
　今暁備前家来より名元附出ス
日置帯刀家来馬廻新知百石
瀧　善三郎
三十二才
　右之者去月十一日、神戸ニテ仏人ヲ刺候処、逃去候故
　銃隊ヘ申付、浜辺ニ居候異人為打候由
　元来物頭ニハ無之、有志ノ者故新ニ百石遣候赴ナリ
右ハ西宮より脱刀ニテ可指出、警衛モ可相成備藩ニテ
　致シ出度、介酌モ同藩ニ被仰付ハ仕合、死体モ被相渡

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