玉島往来
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玉島往来について

岡山県歴史の道調査報告第3集では、「備中玉島港の鎮守、羽黒神社の大鳥居下、通称宮ノ下を起点とし、総社市美袋で松山往来に連絡する街道を玉島往来と称する。」と記す(注1)。
備中は小藩や幕領が複雑に接していた。さらに飛び地も多かった。玉島往来はそのなかを南北に人と物資を運ぶ道であった。同書では、備中松山藩主の水谷(みずのや)氏が行った事業の一つであるとする。水谷氏は、玉島を干拓し、高瀬通しを開削し、玉島往来を整備した。備中の骨格を作ったと思える。しかし、三代で断絶した。
玉島は繁栄した港町であったようだ。そこでも繁栄と没落が繰り返されただろう。かっての繁栄と衰退という、運命の頼りなさをどこかに感じさせる道である。
幕末に河井継之助(越後長岡藩)が備中松山から玉島まで歩いた記録(注2)なども残っているのだが、現在道筋を通って歩くための資料は少なかった。頼みとする歴史の道調査報告の説明もわずか5ページで、地図も縮刷が大きく土地勘がないものには判断が難しい部分が多かった。
そのため今回はできるだけ丹念に道を確認して歩くことを主眼にした。同じ地域を行きつもどりつし、資料によって異なる道は両方歩いてみた区域もある。このために、歩行距離は短い。
歩行の記録
平成27年9月23日(水)(秋分の日)
出発 羽黒神社(倉敷市玉島中央町) 10時20分 到着 倉敷市真備町箭田17時10分
距離 11.8キロ
【経路】
1)羽黒神社から山陽自動車道まで
◎説明1
2)山陽自動車道から真備町箭田 486号線
◎説明2
平成28年11月23日(水)(勤労感謝の日)
出発 真備町箭田 10時11分 到着 JR美袋駅(総社市美袋)16時50分
距離 14.3キロ
記録は準備中(忙しいので少し時間がかかります)。
安明寺峠(あんみょうじだわ)以外は歩くのに問題はありませんが、途中公共交通機関はほとんど利用できません。井原鉄道井原線「吉備真備駅」からJR伯備線「美袋駅」まで一気に歩く必要があります。また、高梁川の南が峠越えになるので、日没が早い時期は美袋から吉備真備駅まで行く方が賢明かも知れません。
(1)岡山県歴史の道調査報告第3集,p12-13
(2)長岡ネットミュージアム 塵壺、長岡市立中央図書館、
塵壺へのリンク 2015/09/28確認。
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歩いた人:川上、衛藤(サイト管理人)