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区 間 | 距離 | 歩行日 | 説 明 |
---|---|---|---|
千阿弥橋跡~野田茶屋 | 2.9キロ | 平成27年12月4日 8時35分--9時25分(野田茶屋) 9時25分--15時05分 | 鴨方往来参照 |
野田茶屋~相生橋西詰 | 3.9キロ | 説明1 | |
相生橋西詰~龍神社 | 6.3キロ | 説明2 | |
龍神社(早島)~藤戸寺 | 6.6キロ | 平成27年12月14日 8時50分--15時00分 | 説明3 |
藤戸寺~福林湖 | 5.7キロ | 説明4 | |
福林湖~野崎邸 | 5.1キロ | 平成27年12月18日 9時40分--15時10分 | 説明5 |
野崎邸~祇園社 | 5.4キロ | 説明6 | |
千阿弥橋~下津井 | 35.9キロ |
※1:調査報告6で説明される岡山からの下津井往来は、野田まで鴨方往来と同じ道である。起点から野田茶屋までの記録については、鴨方往来を参照いただきたい。
※2:距離は往来としての地図上の距離。yahoo地図で測定し、寄り道や迷い道は除いている。測り方で若干変化する。時間は実際にかかった時間。道を探して戻ったり、寄り道をしたり、休憩や昼食をとったりした時間も含んでいる。
※3:平成27年末に有志で歩き、その後見落としたところや疑問を持ったところを調べるために平成28年春から梅雨時に管理人一人で歩いた。掲載している写真に冬の景色と春・初夏の景色が混在しているのはそのためである。
自分たちが歩いた岡山から下津井までの道を「下津井往来」と呼ぶことにした。当サイトでは、歴史の道調査報告を基準の資料としているが同書6でいう「金毘羅往来」と同じ区間である。異なる名称を使用する理由は以下の通りである。
歴史の道調査報告 第6集p1では
岡山の金毘羅往来は岡山城下から下津井湊までの陸路であり、一六四七年(正保四)の「備前国道筋並灘道舟路帳」(『池田光政公伝』上巻所収)によるとその距離は「八里三十一町二十間」、一八一三年(文化一〇)の「年鑑」(倉敷市中央図書館蔵『永山家文書』)では下津井村の条に「岡山道法九里弐拾町、舟路十里」とある。
と記述し、以下金毘羅参りと瑜伽参りについて説明している。吉備温故秘録巻之十七、官道下には「六、下津井港に至る八里二十一町。天城に至る四里二十七町」と記載し、経路が記述されている。(吉備群書集成第七集p351 官道下 六、下津井港に至る八里二十一町。天城に至る四里二十七町)
岡山城下の栄町(さかえちょう)を起点とし・・岡山市野田で庭瀬往来と分かれて南下し、・・備前国米倉で笹ヶ瀬川を渡り、備中国に入る。・・妹尾の町、次いで早島の町並を通り・・添新田村・・汐入川を舟で渡って・・備前国児島郡の藤戸・・串田・・小川・・瑜伽に至る西参道と分かれ・・味野・・吹上港に越す扇の嵶・・祇園神社の東のたもとが丸亀港へ旅人を運んだ下津井の湊である。
金毘羅往来は、海路、陸路の両方があった。海路は大阪から、陸路は山陽道(西国街道)を経由するというのが備前以外からの道筋だったようだ。
歴史の道調査報告6は岡山城下町を起点としているが、早島町が紹介する金毘羅往来は他国を視野にいれたものになっている。また、由加参詣を前提とした経路をとっており、林から由加の北参道、南参道を経由して、田の口に至っている。この道も興味深い。
金毘羅往来のまち、早島(早島町ホームページ。サイト確認2016/05/02)。
「備前国道筋並灘道舟路帳」は、岡山大学附属図書館所蔵池田家文庫に原本があり、「池田光政公伝」に収録されているのは、翻刻されたものである。現在国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧できる(※)。
池田家文庫マイクロフィルム目録データベースシステムでは「光政公御代中備前備中道筋【並】灘道船路記」が原本の標題とされている。標題は箱に書かれたもので、その中の冊子として、「備前国道筋並灘道舟路帳」という書名が読み取れる(マイクロフィルムで確認)。
※ 池田光政公伝、永山卯三郎編集、石坂善次郎編纂兼発行、昭和七年(1932)。なお石坂氏は公爵池田家家令。国立国会図書館デジタルコレクション池田光政公伝 コマ数281p532。サイト確認2016/03/21
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歩いた人:高田、二反田、池内、衛藤(サイト管理人)
なお、高田さんに計時を、二反田さんに距離測定をお願いしています。また、歩いた人それぞれが地図を調べたり、情報を集めています。情報を探した人の氏名は個々には記していませんが、それらのまとめがこのサイトです。